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2018/11/28

ストレス

ストレスが原因もしくは引き金になって発症するケースってかなり多いと感じています
ところが私が「ストレス」というフレーズを発したとたん
我が意を得たりって感じで日ごろの不満をおっしゃる方が少なくありません

確かに人間関係が上手くいかず日ごろからストレスを抱えておられるのよくわかるんですが
「ストレス」は何も人間関係のあつれきから生まれるとは限らず
暑さや寒さ、気圧や湿度など気候からくるストレスも意外と多く
本人さんが認識していないストレスもたくさんあります

Wikipediaで「ストレス」を調べてみたら
「精神的なものだけでなく、寒さ熱さなど生体的なストレスも含む」とあります
気候からくるものだけではなく騒音なんかも立派なストレッサーですから
人間関係のあつれきなどの精神的なものだけがストレスだというのも思い違いであるケースもあるということ

現代社会で悪者扱いされがちなストレスですが
ストレスは自律神経のスイッチの役割を果たすこともあります
例えば急に寒いところに出たとき
これもストレスとなり身体が反応します

急に寒くなったのにそのままだと
体温が低下し死に至ることも考えられます
寒さというストレスが自律神経に「ボーっと生きてんじゃねえよ!」と叱りとばし
体温を上げようとあれこれ動いてくれます
これをストレス反応といいます

サウナにいって水風呂に入るとしばらくしてたら
血液の循環がよくなりなんとなく暖かく感じるのは
体温を奪い危ない状況になった身体がストレス反応をして
血流をよくしているからです

暑い暑い夏の日にストレス反応がなければ
体温は上昇し熱中症になってしまいます
そうならないために自律神経が汗をかくことを促し
気化熱で体温を下げようとしてくれます

こういう機能もホメオスタシスの一部です
ただこういう機能が円滑に作用するためには
ある程度普段からストレスを受けて慣れておく必要があります
慣れていない状況だと反応のタイミングや程度が上手く働かず
身体に変調をきたすこともあります

運動をしている人の方がそういう変化に強いのは
普段から体温の上昇を頻繁に行い
汗をかく練習をしているからです

運動を中止してしばらくすれば体温は急激に下がりますが
これも頻繁にやっていればそういう環境に慣れてきたりします
だから適度な運動をしている人が健康なのは
ストレスに慣れているから少々のストレスに対しヘッチャラになっているということです

あくまでも過度なストレスというのが問題であって
軽度のストレスは身体を丈夫にする刺激だという認識も持っていただきたいですね

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