« 苗 | トップページ | 里芋 »

2018/11/08

天風先生座談

61wpgdozx3l_sx353_bo1204203200_
天風先生座談 宇野千代

母親がまだしっかりしていたころ
けっこう本を読んでいました
いつも忙しくしていたのでいつ読んでいたのか見当もつきませんが
大きな本棚にはぎっしりと本が並んでいます
それでも母親の読んでいた本なんて私の好みとは違うだろうから気にも留めていませんでした

この間探し物をしていて本棚も開けてゴソゴソしていたら
この本を見つけました
まさか母親が中村天風を読んでいたとは驚きです

私も10年くらい前に中村天風師に心酔し
何冊か読んで自分もこんな生き方をしてみたいと思ったものです

明治時代から軍事スパイになり人斬り天風と呼ばれたこともあるこのお方
肺の病になり死にそうになっているところを
ヨガの行者に誘われインドで修行
悟りを開いて病気も治して帰国

その後天風哲学を世間に広め
政界・財界をはじめ多くの弟子を輩出
その弟子というのが各界の超大物ぞろい
本書を書かれた宇野千代さんも弟子のひとり

心身統一法を世間に広められたわけですが
そのために「積極的な生き方」をすべきだとというのが中心的なお話し
これはどの本を読んでもその一点に尽きると思います

何冊か本を読んでそうありたいと強く思い
十数年たったわけですが積極的な生き方をできているかといえばまだまだできていないのが現実
本を読むのは簡単なことですが実行するのはなかなかです

久しぶりに天風節に触れて
今で言えばビートたけしの毒ガスの利いた言い回しにそっくりだと思いました
べらんめい口調できついジョークはいつの時代も人を惹きつけるようです

今、母親は老人ホームで認知症も進み
会話もできない状態ですが
それでも毎日ニコニコして歌っているのをみれば
天風哲学を体現しているのではないかと思ってしまいます

|

« 苗 | トップページ | 里芋 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 苗 | トップページ | 里芋 »