めざめよカラダ! “骨絡調整術"
アタックネットにブックレビューが掲載されました
こちらをご覧ください
言い方が適切ではないかもしれませんが
武道というのは相手の体を壊すという性格を内包します
それゆえに武道をする人間の考え方ひとつで
人を守るものにもなり、あるいは凶器となることもあります
そして長い歴史の中で身体というのもを熟知した上で
技なり型なりが構築されていきます
逆もまた真也
人の身体を壊すだけの力があれば
人の身体を治したり活かしたりすることも可能なわけです
私らの世界にも武道を軸とした整体というのが存在します
柔道整復も今では全く違った形になってはいますが
元々は柔道家が持つ技術や知識で身体の整復をするというものでした
相撲なんかでもそういった整復技術があると聞きます
武道の動きは力に頼ることなく実に効率的に身体操作を行います
本書における「骨絡調整術」も筋力に頼ることなく
骨格の元々の動きを再現して身体の問題を取り除くという趣旨のもの
私も筋トレを少しかじっていますが
なまじ筋力に頼ると骨格の持つバランスを忘れてしまうことが多く
非効率的な身体操作が習慣化し
骨格の動きが阻害されてしまい機能障害を起こすことがあります
元々は筋骨格系なわけですから両者を合理的な使い方をしてやることで
本来の体の動きを取り戻せるという内容です
武道の型というものは正しい身体の使い方という要素の集大成であると筆者は説きます
なるほど言われてみれば武道の動きには身体能力を極限まで使えるという秘密があったことに気づきました
いや、気づかなくてもそういうエッセンスは機能障害から解放するための鍵となるかもしれません
実際我々の現場では機能障害から器質的な障害に移行することもよくありますので
「手おくれ」みたいな状況もよくありすべてに通用しそうにはありませんが
ここに書かれていたことをヒントに身体操作をすることいで
いくらかは改善する方向に向かうことも試してみて納得できました
ちょっと面白そうなので取り入れてみると
具体的な方法も浮かんできそうです
Amazonのブックレビューを読んでみると評価が二分されます
それもそのはず本を読んだだけでそのまま真似しても
たぶんそんなに大きな効果が得られるとも思いません
ある程度の下地があってそこにこの理論を応用しないと
実際の効果は得られないと思います
実際に私がやってみてもスムーズには入れて効果が出たものと
あまり効果を感じられないものもありました
所詮は武道ですから知識だけではダメ
ある程度の熟練度がないと難しいでしょう
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