人は皮膚から癒される
タイトルからしても手技療法をする人間としては読んでおきたい
ずっと前にそう思ってAmazonの「ほしいものリスト」に入れてたんですが
ちょっとした心変わりから類似の海外の本に手を出して
少し読んだだけで辟易して三分の一ほど読んで読むのをやめました
似たような内容だったらツライなと思いながら
未練があったので購入
想像していた以上に興味深い内容だったので
120点あげたいところです
「触る」という行為は相手にどういう反応があるかをまとめたものですが
ここまで幅広い角度からの考察があるとはビックリ
医学だけの話にとどまらず
文化人類学的な見地から
あるいは言語学的な見地からと縦横無尽ともいうべき捉え方に感服いたしました
日本人と外国人との感じ方の違いまでの指摘は
またどこかでネタに使えそうなのでラッキーでした
幸せホルモン「オキシトシン」の話が中心となるものだと想像していましたが
意外にもオキシトシンが登場するのは後半でわずかだけ
調べながら読んでいたら異説もあるようなので
まるっぽ信用するわけにはいきませんが
機械ではなく人の手だからできること
これからの可能性を感じずにはいられない良本でした
日本人のアイデンティティで自説を述べられるくだりは圧巻です
まさか能楽師安田登のお話しが登場するとは思いませんでした
| 固定リンク
コメント