腰痛と腹筋
ずいぶん昔の話になりますがかつて私がまだ腰痛を抱えていたころ某所で施術を受けました
正直、あまり上手くなくて辟易していたら
「腰のあたりがこってますね」
「腰痛は腹筋・背筋をしたら治りますよ」
こう話しかけられました
確かに昔はそんなことを言ってましたが
いまどき逆にそんなことをしたらヘルニアのリスクが高くて
禁忌事項となっているんですけど
そのことをご存じないんでしょうね
施術の下手さと知識のなさから素人だと判断しました
たぶんそこの院長あたりからそう言えと入れ知恵でもされたのでしょう
たたみかけるように「毎日通え」とシツコク話しかけてくるので
「その腹筋とは腹直筋か腹横筋か外腹斜筋か内腹斜筋かどれのことを言ってるんですか?」
とたずねてみました
案の定筋肉の名前さえ知らなかったようで
それからひと言も喋らなくなりました
まあ、若い子をイジメている場合ではないのですが
腰痛と腹筋の関係は変わってきました
私らが業界に入ってきたころはまだ腹直筋を鍛えるべきだといわれていましたが
近年シットアップなんかのオーソドックスな腹筋運動は
ヘルニアのリスクが高まるからNGになりつつあります
私が学生のころは足上げ腹筋なんてやったもんですが
あれもとっくの昔にNGとなり今ではやらないのですが
最近は腹直筋ではなく腹横筋や腹斜筋を鍛え
腹圧を上げて体幹の安定性を図ることで
脊柱に対する負担を軽減するやり方が主流となっています
オリンピック日本代表帯同ドクターの金岡恒治先生らが提唱された体幹トレーニングはあちらこちらで実践されていまではポピュラーな方法となっています
腰痛そのものは昔とあまり変わっていないんでしょうが
アプローチ方法と考え方は昔と大きく変わっています
ひょっとしたら10年先20年先はもっと変わっているかもしれません
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