後頭直筋
後頭部には多くの筋肉が付着します
画像の後頭直筋は最も深いところにある筋肉です
頭斜筋と共同して頭を伸展したり、側屈したり、回旋したりする働きがあります
このあたりに付着する筋肉は動作だけではなく
5~6㎏ほどある顔面・頭蓋を支えるという仕事もあります
皆さん自分の顔や頭は生まれたときから当たり前についているので
重たいという感覚はあまりないと思いますが
ボーリングの球と同じくらいの重さがある頭を支えるには
それなりの労力が必要なことはちょっと想像してみたらわかることです
もちろんいわゆる「良い姿勢」をしていたら
その重量は脊椎にかかるのですが
そうそういい姿勢をずっと続けてらっしゃる方なんていませんよね
ということはこれらの筋肉にかかる負担は増えてくるわけです
オステオパシーに「頭蓋底の解放」という手技があります
私の師匠がこの技が好きでもれなく使ってたことは今でも記憶しています
そういう私も必ず使ってます
単純な肩こりにはもちろんのこと
頭痛などにも効果があるときもあります
(原因によって効果がない時もあります)
それだけではありません
カイロプラクティックに頸椎の1番と2番だけにアプローチすることで
自然治癒力を活かすという考え方をされている一派もありますが
脳脊髄液の循環にもかかわるという人もいます
だから私の場合は肩こりが取れて気持ちがいいからというよりも
全体の活性化を促す目的で頭蓋底の解放を使います
技自体は両手の示指から小指を直角に立てて
後頭部に当てて頭の自重で深部まで指が入るというやり方です
これって意外に難しくてねらい目が頸椎2番くらいを目指すのですが
滑ってもっと下部にずれてしまったりします
また指の力で修正しようとすれば頸椎に対し牽引がかかり
かえって妙な緊張を強いることになれば解放はできません
単純な技ではありますがけっこう熟練度が必要です
修行してた頃練習で間違ったやり方をされて
翌日逆に痛くなったりすることもありましたから
下手にやる怖さも体感しています
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