疲れをとる
何年か前に梶本修身さんの「すべての疲労は脳が原因」という本を読んで疲労に対する考え方が変わりました
従来は労働や運動をすることで筋肉に疲労物質(最近はこれも考え方が変わりました)がたまり疲労するという発想でした
ところがこの本に書かれたことで気づかされたのは
肉体労働とデスクワークなどのあまり動かない労働を比較して
疲労の本質は筋肉の問題ではないということがわかりました
たいした作業をしていなくても極度の緊張を強いる場面はムチャクチャ疲れるものです
逆にウォーキングや軽いジョギングなんて意外に疲労が取れることもあります
従来の私の常識では動けば動くほど疲れるというように思ってたんですが
実際はかなりそれに反することがわかってきました
仕事がら疲労をとるというのがクライアントの要望のひとつでもあります
だからこそ筋肉を正常な状態に戻ることを目的としていましたが
ちょっと自分の考えがズレていたことに気づかされました
この本にはそのタイトルの通り疲労の原因は脳であると説かれます
そして疲労は痛みや発熱と同様「これ以上継続するな」
という生体アラームだと説明されていました
筆者は過労死に対する研究をされていたのですが
疲労もある程度継続すると感じなくなり死に至るまで働き続けるという結論を出されていました
ここまで行けば整体でどうこうできるお話しではありませんが
やはり疲労をとることがニーズの一つである以上
脳や自律神経に対するアプローチは必須だと考えるようになりました
もちろん身体を触る以上筋肉を介してアプローチせざるを得ないのですが
施術の組み立ては自律神経を意識しながらの流れで展開しています
何年かに一度の割合で
考え方の根っこの部分を覆すような本に出合うことがあるんですが
その中に一つです
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