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2018/08/16

HVLA

「オステオパシーってどんなことするんですか?」
むかしからよくある質問です
しかし答える側にとってこれって一番説明しにくいことだったりします

オステオパシーは手技の総合商社みたいなところがあって
数多くの手技が存在します
医道の日本社から出ている「オステオパシーアトラス」という本をみると
12種類の手技が紹介されています
そこにスピンオフみたいなものを入れるとどれくらいの数になるか見当もつきません

もちろん私自身全部の技を使いこなせるわけでもなく
いくつか使える程度でオステオパシーを名乗っているわけです

実際に習った技術でも使えないと思ったら
まったく臨床で用いることもなく半分忘れてしまうようなものもあります

その代表格なのがHVLA
「High-velocity, low-amplitude」(ハイベロシティ ローアンプリチュード)
英語で言うとカッコ良さげな名前ですが
これがカイロプラクティックでいうところのスラストテクニックみたいなもの
要するに骨をバキバキ鳴らして骨格矯正するアレ

本当のところは骨を鳴らせてどうこうではなく
ゴルジ腱器官という固有受容器に作用して
制限を生み出す筋肉の異常緊張を
脊髄反射をもって解除すようとするのが本当の作用機序だと考えています

私の師匠がかつてカイロプラクターだったこともあって
私らが教わった時代にはHVLAも少しだけ習いました

中途半端に知っている生半可な技ほど危険なものはありません
教わったわりには危険だからといってほとんど練習することもなく
私の中では使えん技としてお蔵入りにせざるを得ませんでした

たぶん使ってたら事故の多い整体院として有名になっていたかもしれません
それでも遊びで子供に使ってみたり
出先でどこかが痛いと相談されたときなんかは
ちょくちょく使ってました
ただほど怖いものはないといいますが
無料で施術するんだから多少のリスクはかまわんだろうという投げやりな発想

それでも骨をボキッと鳴らされたらなんとなく
治ったような錯覚も感じるので都合がいいんです
間違えてもふだん仕事では使えないわけですが
たまにこうやって練習を兼ねてやってます
まあまあ評判は悪くはないようなので
確かとはいえませんが腕は悪くないと思っています

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