我ら荒野の七重奏
アタックネットにブックレビューが掲載されました
こちらをご覧くださいませ
久々に小説を読みましたが
読み始めと読み終わりの印象が180度変わってしまいました
中学の吹奏楽部が舞台
子供のクラブ活動をめぐって母親が奮闘する物語です
どうもピンとこない設定ですが
目まぐるしく起こる騒動にいつしか主人公に肩入れする自分がいました
子供のケンカに親が出るなという時代に育った私ですが
子供があずかり知らないところで親同士がケンカする
実にくだらないケンカであっても当事者にとっては意地とプライドのぶつかり合い
フィクションではあるんですがこんなことって
現実にいくらでもありそうなので妙にリアルに感じました
間違っても当事者にはなりたくないメンドクサイ騒動の連続なんですが
他人の揉め事は傍らで見ていると面白い
そんな野次馬的な好奇心を掻き立てる仕組みになっているんでしょうか?
作者の手法が実にユニークに感じました
この手のお話しなら誰もが簡単に主人公になれそうな
微妙なリアリティーが読者の心をつかんで離さないのでしょう
そんな裏読みをしなくても素直に楽しめるストーリーは圧巻
妙に教訓めいたものもないドタバタ劇に潔さを感じました
| 固定リンク
コメント