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2018/06/04

医者だけが知っている本当の話

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医者だけが知っている本当の話 薬を使わない子育て&不必要な治療  内海聡・真弓定夫

今週もブックレビューでスタートです
自分でも「エエ加減にせえよ」と思うのですが
こういう偏りもこのブログの特徴だったりします

Facebookでよくお見かけする内海先生の記事
わりと面白く拝見しているのでこの本を買ってきました

医師ならではの内側から見た医療の話は説得力があります
しかもやみくもに否定されるのではなく
必要な場面とあまり効果がないという場面をきちんと整理されているのは納得です

医療に関してはいくつかの種類にわかれ
現代ではアロパシー(薬物による治療)がヒエラルキーの頂点であるかのような認識が半ば常識となっていますが
それぞれの医療には特徴があり
効果もあれば無効な場合もあります

本来は適材適所みたいな方法論がいいと思われますが
妙なヒエラルキーが存在するがゆえにフラットな発想がなくなっていると感じています

本書ではその辺のところを具体的に解説されておられるので
医師が指摘される意味を感じています
通常我田引水の論調になり
自分の立場を有利に導く論調が多く
読んでいて辟易するものもかなり多いです
とりわけ我々手技療法家の書かれた本にはそういうくだらないものが多いのも事実

ただ一つ気になったのは真弓先生の発想は
全て「昔はよかった」的な断定が多いのが少し鼻につきました
時代が変われば物も変わりますし考え方も変わります
そしてそれぞれに良い点もあれば悪い点もあります

そういう点に言及されることなく軍配が「昔」に上がるのは
かなり強いバイアスがおありなんだろうと推測しました
こうなると客観性に欠けますのでちょっとどうかなと感じ

全部むかしがよければ平均寿命が延びたという説明もつきませんし
高齢者でも昔と比べるとはるかに元気になっている事実と矛盾するように思います

それと子育てはさすがに医師の専門分野ではありませんので
あまり参考にするつもりもありませんが
生まれ育った時代に強い思い入れがおありなんだろうと推察しました

でも平安時代の方が見られたら
やっぱりその時代に対しても不満を持たれるじゃないでしょうか?

人類は変化を重ねそれぞれの時代を築いていきました
だからあまり明治・大正・昭和にこだわる必要はないように思います
それぞれの時代の人たちが良いと思ったら踏襲されるでしょうし
そうでなければすたれるのが自然なのだと思います

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