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2018/05/21

サプリを採っても

カルシウムなどのサプリに骨折予防の効果ナシ!? 副作用で結石の可能性も……

 「いつの間にか骨折」という言葉を聴いたことがあるだろうか? 知らぬ間に骨折をしていることを指すが、その原因は「骨のもろさ」が原因。いわゆる「骨粗鬆症」である。

 骨粗鬆症は高齢者、なかでも「閉経後の女性」に多いとされている。しかし最近では高齢者だけでなく、「若い人の骨がもろくなってきている」という報告もある。そのため、骨を強くし、骨折を予防しようと、多くの人が関心を持っている。

 骨を強くするには「骨密度を高くする」必要がある。それに有効な栄養が、特にカルシウム(Ca)やビタミンDだ。骨を強くする栄養素として、多くのサプリメントも販売されている。読者の中でも、サプリメントを定期的に飲んでいる方もいるかもしれない。

 しかしながら、そのサプリメントについて残念な報告が届いた。

カルシウムとビタミンDのサプリに効果なし
 最近、雑誌『ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル』に「Calcium intake and risk of fracture(カルシウム摂取と骨折のリスク)」という論文が発表された。それによると「サプリメントによるカルシウム摂取は、骨折予防に効果的とはいえない」という。

 また、アメリカの予防医学委員会では2013年、「骨折予防のために、サプリメントを含むカルシウムとビタミンDを摂取すること」を推奨していた。

 ところが最近になって、「ビタミンDおよびカルシウムサプリの単独、あるいは併用摂取を推奨するためのエビデンスは十分でない」との見解を示し、サプリメントの推奨を訂正した。

 これは、ビタミンDとカルシウムを、それぞれ1日に400UI(1000mg)を数年間、摂取し続けた結果、飲んでいないグループを比べても有意差(統計学的に差がでること)がなかったという研究報告を受けての修正だった。

 さらに残念なことに、サプリメントは骨折を予防する効果がないばかりか、摂取し続けることで副作用の危険性もはらむ。

骨折を予防できないだけではなく副作用の危険性が!
 先ほどの論文では「カルシウムサプリメントを摂取しているグループにおいて、尿路結石や消化器系のリスクが高かった」と報告しており、別の研究結果でも、心血管リスクの上昇の危険性も報告されていた。

 また、腎臓結石の発症率についても、最大7年間、サプリメントを摂取し続けていたグループは、有意に高くなっていた。

 これらの事実は、ビタミンDやカルシウムのサプリを摂取しても「骨折予防ができないばかりか、腎臓結石などの発症率が上昇する」ということだ。いったい、なんのために飲んでいるのか……。

 ただし、研究報告の中では「カルシウムサプリメントを摂取することで骨密度が上昇した」という報告も少なからず存在する。そのため、この結果で、上記のようなエビデンスが立証されたわけではなく、今後さらなる研究が必要であることを付け加えておく。

 いずれにせよ、お金を払ってサプリメントを摂取しても、効果がないかわずかばかりだ。さらに心臓や腎臓などの病気にかかる可能性が高くなってしまうことは頭にいれておいたほうがよいだろう。

 骨折を防ぐには、ほどよく運動することが重要だ。たとえばビタミンDは、日光を浴びることで生産できる。サプリメントに頼らず、毎日、外出して日光を浴びて30分でもいい、散歩することが骨折を防ぐ地道な方法かもしれない。
(文=三木貴弘)

●参考文献
Bolland MJ, Leung W, Tai V, Bastin S, Gamble GD, Grey A, et al. Calcium intake and risk of fracture: systematic review. BMJ. 2015 Sep;351:h4580.

ある程度の年数がたって検証されたら効果がなかった
サプリに限らずよく聞く話です

摂取したグループと摂取しなかったグループの有意差を確認してから販売しているわけではないことも透けて見えてきそうです
理論上もっともらしいことでも実際には我々が知りえない複雑な事情が絡むこともあり
結果において必ずしも意図した通りにはならないということ

とりわけ利益を得る側(販売元)の説明は都合の悪い事実は伏せて都合のいい理屈ばかりを並べるのが一般的だと思うのでサプリメントの宣伝文句は信用していたらきりがないとすら考えています

以前、林泰史さんの「骨の健康学」という本に書いてありましたが
カルシウムが不足する原因として骨から血液にカルシウムが溶け出し
血中カルシウム濃度が上昇し血管に沈着して硬化させるという現象が紹介されてました

骨からカルシウムが溶け出すなんて現象はそれまで知らなかったのですが
少なくともカルシウムを摂取したら都合よく全部骨になるということはなさそうです

さらに骨芽細胞が活発に動かない限り
カルシウムやビタミンDという材料が入ってきても
肝心の骨を製造する工場が稼働していないわけで
材料の仕入ればかりに力を入れるのは
商品を売りたい人の情報が圧倒的に多いのではないかと穿った考えもしております

その点では骨芽細胞を活発にする運動という刺激を
本文の最後の紹介されているのは極めてまっとうな話だと思います

ところが散歩しても利益を得る人がほとんどいないから
そういう一番大事な情報が伝わってこないのではないでしょうか?

健康はお金では買えないことを知っておくべきです

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