脳はなにかと言い訳する
脳はなにかと言い訳する―人は幸せになるようにできていた!? 池谷裕二
ここのところ立て続けにこの筆者の本を購入しています
この間ご紹介した「のうだま」のように一つのテーマに絞って書かれたものではなく
脳科学のいろんな研究や知識を集めたもの
雑誌に掲載されたエッセイを一冊にまとめたものですからあるいは当然
それぞれのテーマで脳の面白い活動や特性をわかりやすく解説
実際の研究結果を羅列するだけではなく
そこから筆者の考えやテーマの広がりを記した
「さらにさらに解説」というコーナーでは
単品の知識だけではなく具体性を持たした考察があり
読者に二段階の興味を持たせてくれます
本書を読んだからといって仕事の上のヒントにはなりそうにはありませんが
サラッと頭の片隅に記憶しておくと
いつか何かで使えそうな気もします
「鬱」に対する記述は興味深く拝読しました
最近マインドフルネスなんかも登場し
治療法も変化しつつあるように感じています
ああいう心理学的な方法論も脳の思い込みの習性を
その方向性を変えることで成り立つメソッドではないかと感じました
プラシーボでも信じて治った者勝ちですからね
面白い本でした
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