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2018/01/19

機序

オステオパシーにストレイン・カウンターストレインという技法があります
1955年にローレンス・ジョーンズという医師がいて
痛みに苦しむ患者を少しでも楽にしてあげるために
楽になる体位を探してそのまましばらくじっとしてたら
元に戻しても痛みが消えていた
そんなエピソードからカウンターストレインという技法が生まれたそうです

後に筋紡錘に作用するとい作用機序を思いついたのが
Dr.コーという医師だと教わりました

往々にしてこういった技法は偶然の産物として発見され
それを裏付ける理論は後からつけられるということもあります

逆に演繹法にのっとり理論を積み重ねて
あとから結果が付いてくるって場合ってそんなにあるんでしょうか?

とりわけ医師なんかは結果が欲しいはずですから
先ず結果ありきってのがフツウだと思いませんか?

近年エビデンスが重要視されるようになりました
ある意味当然なわけで医学的根拠を全く無視するというのも
効果に問題があったり危険性があることさえ考えられ
きちんと実証しながら根拠を確立すべきだろうと思います

物事にはいい点と悪い点があります
否定のための否定の理由づけとして
「エビデンスがない」と主張する人もいます

しかしながら最初からエビデンスをもって発見される理論もあり得ないのではないでしょうか?
とりわけ事実の積み重ねから得られるエビデンスなんて最初からあるはずもありません
否定や批判が目的の場合、最初からニュートラルではないわけですから
それこそ信頼性に足りる意見とはいいがたいわけです


それにしても痛みが消えない患者に
気持のいい体位を撮らせて痛みが消失した事実
精神科医の神田橋條治先生だったら
「気持いい」という情報が脳に伝達され
その結果脳から緊張を解くように指令が出た
こんな理論構成をとられるかもしれないと
私自身が勝手に考えつきました
そんな機序も面白いと思う次第です

要するにあとから付与する理論は考えようによって
いくつも思い浮かぶもんだと思います
先ずは結果が出てからのお話しです

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