騙されない感覚
ウジェーヌ・ミンコフスキーという精神科医が
皮膚感覚を他の4つの感覚を基礎づけるということを言われています
どういうことかといえば
視覚・聴覚・嗅覚・味覚は存在しないものに対し
騙されることがある感覚だということです
イマドキの世の中はバーチャルの技術が進化していますから
存在しないものでも存在するかのような錯覚を生み出すことができます
人は視覚を最も頼りにしますが
NHKのニュースあたりで「怪獣が現れた」といって嘘の映像を流せば
信じる人もいるでしょうし
もっとリアルにありそうな虚偽なら信じる人はもっと増えるでしょう
真っ暗闇で犬の鳴き声を流せば
そこに犬がいるものだと信じるでしょう
嗅覚や味覚に関しては食品に使われている材料で
日常的に騙されています
それに対して触覚だけは存在しないものを触ることはできないわけですから
他の4つの感覚の基礎となりうるわけです
もちろん触覚で誤魔化そうとする方法もあるでしょうが
少なくとも存在しないものを存在すると認識することはできません
人間の手のひらには皮膚感覚の神経がいっぱいあります
手と顔は人間の部位の中でも
感じ取りやすい皮膚を持っています
毎日仕事で手を使っていると
手から多くの情報が入ってくることも経験済み
あとはこの皮膚感覚の精度をどれだけ上げられるかが問題です
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