脊柱管狭窄症をトレーニングで治す
月刊スポーツメディスンの特集記事を読んでもう少し掘り下げて知りたくなって購入
読み始めは大きな文字で細かい字が苦手な私にはありがたかったのですが
半面その分情報量は期待できないと思いました
それも延々と続く著者の履歴を読んでいいるうちに期待は失望に変わりつつありました
私の知りたいのはあなたの生き様ではないといったところ
四分の一以上を読み終えたところからようやく本題に突入
ここからの快進撃はお見事のひと言につきます
脊柱管狭窄症の解説も実に鮮やか
きちんと整理されていてどういうケースが本書に該当するか
禁忌事項も踏まえて述べられています
場合によっては本書に紹介されているトレーニングは
脊柱管狭窄症に特化したものではなく
非特異的腰痛に対するエクササイズでるといえるのかもしれません
「腰再生プログラム」と名付けられた5つのステップも
我流のものではなく過去の様々な研究を基に編み出されたもので
5つのステップに関しても目的が明確で
多元的な思考を上手く組み合わせたものだと感じました
正直書いてあることに関しては私も知っていることが多かったのですが
どうも知識のための知識になっていたフシがあります
いわば呼吸をしていない知識とでもいいましょうか
この本のおかげで知識が息を吹き返したような感じがします
200頁余りの本でわかりやすく書かれているのですが
そのくせ内容が濃い本だと感じました
著者の研究量の多さとそのリテラシーの高さに感服です
ギョーカイではこういう取り組みも多くなってきていますが
それでも医療機関はまだまだ昔のまま
数十年先は主流になっている可能性を感じました
読みやすいのにこれだけ考えるところがあった本は久しぶり
ピラティス習いに行こうかな…
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