観察と考察
クリシュナムルティというインドの哲学者が
「原因と結果がわかり、その間の関係がわかれば問題は解決したも同然だ」
そんなことを言われました
別に我々のギョーカイだけではなく
すべての事象において「原因・結果・因果関係」
この三つの要素が解明できれば
だいたいすべてがわかったようなもの
ただ人は自分の少ない知識や見識の中から原因を見出そうとする傾向もありますし
起こった結果に対しても一つの方向からの見方をし
裏側も後ろ側も両サイドも見ようとしないことも多々あります
そこから導き出された関係性はある一定の条件下では正しくても
ちょっと見方を替えればまったく違ったものになる可能性さえあります
見て考えるというのはどんな作業でもついて回る労力です
どちらが欠けても間違いを起こしやすいばかりか
場合によっては間違いにさえ気づかないこともあります
漠然と見て漠然と考えるのではなく
周囲を察する心遣いを持てば
観察と考察に変化します
「察する」とは人の心中や物事の事情をおしはかることとありました
自分の都合に合わせていては観察も考察も
成しえないということになります
「察する」という言葉は「角度を変える」という意味も含まれていそうです
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