震災亀
福島県いわき市にある翠祥園にお邪魔したのは8月18日
あっというまにひと月近くすぎていきました
つい昨日のようでもあり、ずっとむかしのことのようでもあり
福島でのイベントが終わり全く違う世界に帰ってきたような気分です
去年、翠祥園にお邪魔したときとても印象に残ったのが「震災スズメ」
地震で巣から落ちたヒナのスズメをカゴに入れて世話をされていました
そのときは5羽いたそうですが
日にちがたって逃がしてやろうと出したとたんにカラスに襲撃されて
この一羽だけかろうじて生き残ったという話を去年伺いました
今年、翠祥園について真っ先にうかがったのは震災スズメのこと
でも残念なことに去年死んでしまったそうです
自然界では10年ほど寿命があるそうですが
鳥かごの中ではその半分しか生きられなかったようです
人間だけではありません
多くの動物たちも被害を受けたことを思い知らされました
翠祥園にいらっしゃる皆さんのアイドル的存在だった震災スズメ
その存在は大きかったそうです
大きな震災の中生き残ったのは
人間もスズメも同じこと
皆さんは自分たちをスズメに投影されてらっしゃったように感じました
ただのペットが死んだのとは違います
震災経験者としての連帯感みたいなものがあったそうです
でも震災のあと翠祥園にやってきた亀がいるそうです
今度は「震災亀」として二代目の役割を務めているとききました
決まった時間になれば池から上がってきて餌を催促するんですって
亀は万年なんていいますが
二代目君には翠祥園のアイドルとして長生きしていただきたいです
そして三度翠祥園にお邪魔する機会があれば
一度ご挨拶だけでもしておきたいものです
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