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2017/08/23

剥がす

311スマイルアゲイン初日は2軒の老人ホームを訪れました
それぞれの施設で施術させていただいたのは
ほとんど全員が車椅子の方でした
90歳前後の方ばかりで普段はこういった高齢者ばかりを施術する機会はありません

お一人10分という短い時間と
何より事故というリスクを考えたらできることは限られてきます
結局車椅子に乗ったまま足を中心に施術しました

車椅子を使われているということは
足の筋肉を動かす機会もあまりなく
動かしたとしてもあまり強い負荷をかけることができないということ

案の定どなたの足を触ってみても
組織の癒着が相当進んでいることがわかります

関節可動域制限
という本に「不動によるコラーゲン線維の配列変化と可動域制限」について書かれていましたが
筋膜はコラーゲン線維が網目状に存在し
その網目に保湿成分としてヒアルロン酸が含まれているそうです
ところが不動の状態が続くと網目が狭くなり詰まったような状態になります
そうするとヒアルロン酸がなくなり固まってしまうとありました

我々が筋膜をあれこれいうメカニズムがここにあります
そうなると当然そこに存在する複数の筋肉は固まった状態になり
組織同士の癒着が生じてしまうのでしょう

普段の施術でそういった方を多くお見かけしますが
それも程度問題
やっぱりフツウに歩いておられる方と
車椅子で生活されている方の組織の癒着は
相当の違いを感じてしまいます

そういう状態になれば循環器系にも大きな影響を及ぼします
毛細血管は圧迫されるし血液の循環がよかろうはずもありません
組織間が癒着すると間質液の流れも悪く
ほとんどの方の足はむくんでいました

いくら慣れておられるとはいえそんな状態で快適さが得られるはずもありません
ここ数年そういうことに力を入れて施術を考えてきました
おかげでわずかな時間の中である程度こちらの目的を果たすことができたんじゃないでしょうか?

多くの方が「風呂に入ったみたいでポカポカしてきた」と喜ばれました
それは癒着がはがれて循環器系がまわりだしたため
足の体温が上がってきた証拠です

今後こういうケースに遭遇する機会はあまり多くはないかもしれませんが
具体的な手技や手順を見直して効率化を図る方向で考えていきたいです


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