影響力の武器
影響力の武器: なぜ、人は動かされるのか ロバート・B・チャルディーニ
ネタを仕入れるために読みました
最初に申し上げておきますとこの本は実に面白い
社会心理学といえば聞こえはいいですが
悪く言えば人の騙し方のテクニックを解説した本だとも言えます
そんな言い方をすればこの本を読んで人を騙して一儲け
不心得なことを考える人もいらっしゃるかもしれませんが
ここにあるのは政府・宗教団体・企業などの大きな組織が
個人に対し利益誘導のために行使する影響力についてのお話し
だから本書を読むときには騙す側ではなく
騙される側であることにいち早く気づかなければいけません
大きな組織は狡猾に人を動かします
そしてチンケな詐欺とは違い
騙されていることに気づかずむしろ信じ込んで疑いのない状態にしてしまうところに怖さを感じます
だから個人としての自分がどれだけそういったテクニックに気が付いて
早い段階でニュートラルなところに自分の心を維持することの大切さ痛切に感じました
この本を読んで思ったのは世の中の事象には
合理性と不合理が両立してしまうこともある
そういう事実を知っておけば例え理にかなっていることでも
裏から覗いてみることの必要性を感じました
具体的な話については論評を差し控えます
なぜならば信じて疑わない人からクレームがきそうだからです
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