月刊スポーツメディスン193
今月の特集は「運動器超音波がもたらす新しい『診療』
─エコーガイド下の治療、エコーでスタッフ連携」
何年か前にもエコーを使った診察が特集記事にありましたが
将来的に超音波診断が広がればスゴイことになるかもしれないと感じました
今回の記事を読んでやっぱりスゴイことになってきたようです
エコーで筋肉や筋膜の異常をピンポイントで発見し
さらに注射を使って問題を解決するという手法ができているそうです
筋拘縮や筋膜の問題は我々の分野とばかりに
手技療法家が活躍していますが
それでもピンポイントでそれがわかるかといえば
術者の技術如何によるところが大きく確実性には疑問があります
ところがエコーを使えば誰にでも場所の特定が可能で
その精度はミリ単位というから恐れ入ります
しかも深層筋まで一目でわかるというから驚きです
こういう問題は手技療法にアドバンテージがあると思っていましたが
雲行きは怪しくなってきたようです
興味があるのは今後fasciaの問題点が医学的に可視化した状態で解明されるという点
どうも我々の世界の筋膜に対する考え方の中には
少しアヤシイものもあるようでアピールしたもの勝ちの様相
今度は何が正しくて何が間違っているかがハッキリしてくるかもしれません
しかしエコーで診断して生理食塩水の注射で
筋膜リリースをするとは時代が変わったとしか言えません
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