愛着障害 子ども時代を引きずる人々
発達障害と似たような傾向を見せるのが愛着障害だと聞きました
まあ、一連の流れで知っておいた方がいいと思い
基本的なことが書いていそうだったのでこの本を選びました
予想通り事前にほとんど知識のない私にも
愛着障害がどのようなものかおぼろげながら見えてきました
そういう点では読んでよかったと思います
ただ本文中に有名人や偉人を引っ張り出し
愛着障害だと決めつけた上での評論には疑問を持ちました
有名人や偉人には様々なエピソードがつきものなのはわかりますが
さほど多くない情報で安易に愛着障害だと認定されるような問題なんでしょうか?
感じとしては結論をだしてからそれに合うようなエピソードを
選んで紹介しているように思えてなりません
アリバイ作りのような手法ではなく
客観的な思考過程であってこそ共感を得られるはず
精神科の医師ということだそうですが
普段この本にあるように安易な決めつけをなさっておられるんでしょうか?
おそらく一度も会ったことのない人の一部のエピソードで断定されることに不安を感じざるを得ません
生まれてすぐに母親が死んでいるから
愛着障害に違いないと断定されたお釈迦様もたまったもんではありません
解説はすごくわかりやすかったのに
ページの半分以上を占める
有名人・偉人のエピソードは本当に必要だったのかどうか疑問です
ページ数を稼ぐために苦肉の策ではないかと穿った目で見てしまいました
| 固定リンク
« ジャングル | トップページ | 雨が空から降れば »
コメント