« まもなく | トップページ | 突如 »

2017/04/06

PI腸骨とAS腸骨

Imgp0049

オステオパシーの勉強をしだしたとき
「PI腸骨」と「AS腸骨」という言葉を知りました

posterior inferiorがPI腸骨でanterior superiorがAS腸骨
前者が「後下」という意味で後者が「前上」という意味
つまりはPI腸骨が後下にズレていて
AS腸骨が前上にズレている状態をいいます
「腸骨後下方変位」と「腸骨前上方変位」といういい方もあります

こんなことは一番初期段階で習ういわば基本中の基本
先日ご紹介した月刊スポーツメディスン189の特集で
骨盤の歪みについての記事があり
こういったPI腸骨やAS腸骨を含む様々な骨盤にまつわる問題点が整理されていました
それを読んで知っていると思っていた基本中の基本で
驚くほど知らないことが多かったので
再びPI腸骨やAS腸骨のメカニズムや
そこから起きる二次的な問題と
複数の問題点の絡み合いについて勉強しなおしているところです

例えばなぜ腸骨が後下方にズレるのかといえば
ざっくりいえば腸骨と大腿骨に付着する筋肉のうち
股関節の伸展の作用にかかわるものが拘縮したら
大腿骨が動かない場合、腸骨が後下方に引っ張られるという理解をしているだけで
二次的な影響についてまで考えが及ばなかったのも事実

この特集を読んでみて仙結節靭帯にストレスがかかるということも
考えてみれば当然のことでしたが
そこまで結びつける思考がなかったので
バラバラのものとしてとらえていたんですね

恥骨結合にひずみが出ることは知ってはいたものの
内転筋に影響を与えうることなんて目から鱗

「基本を学ぶ」というのはここまで学んでこそ言えることだと思い知りました
基本の表面だけでわかったような顔をしているから
結果が出ないことも多かったわけです

さっそくこの知識を基にしてアプローチを変えてみたら
股関節痛がアッサリ治ってまたビックリ
今までほとんど用いることのない技をかけてみたら意外なほど効果が出ました

PI腸骨のカウンターストレインなんて
4年前の5月5日に福島県のジュピアランドひらたで使ったきりでしたからね
私の中でほとんど役に立たなかった技法が
新しい知識のもとにまた復活するんですからスゴイですねぇ

面白いからもうちょっと勉強してみます

|

« まもなく | トップページ | 突如 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« まもなく | トップページ | 突如 »