盆の窪
この間「盆の窪(ぼんのくぼ)」をいう言葉を久しぶりに聞きました
最近ではあまり使われていないので
意味を思い出すまで少し時間がかかりました
うなじのくぼみの一番上の部分
ちょうど後頭骨に当たる箇所になります
むかしは身体の部位を表す言葉でいろんな呼び名がありました
「けんびき」という言葉も今では年配の方がたまに口にされる程度であまり耳にしなくなりました
「弁慶の泣き所」といえばすね
だんだん聞かなくなるんでしょうね
「盆の窪」の「盆」は当て字だそうで
坊主頭にしたときにくぼみがでるので言われだしたのが語源だとか
つまり「盆」ではなく「坊」が元々の漢字なんだそうです
むかしの時代劇で「必殺仕事人」というのがありましたが
盆の窪のところにかんざしを刺して殺すというシーンがありました
アントニオ猪木も延髄蹴りといってこのあたりにキックをしてました
その名の通り延髄が奥にありますが
こんなところをブスリとやられたらたまったもんじゃありません
逆にカイロプラクティックでも頸椎の1番2番を整えると
自然治癒力が発揮されるという考え方があります
私も施術の最後は盆の窪のところに指を当て
「頭蓋底の解放」という技で楽にします
盆の窪という言葉はなくなっても
この部分が人体にとって重要な場所であることはずっと変わらないと思います
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コメント
フェースブック上で交換していますが、こういうコラム欄もお持ちだったんですね。今後、ちょくちょく覗かせてもらいます。宜しくね。
盆の窪、昔キュウピー人形さんを使って部位の説明をしていた製薬のコマーシャルがありました。そこに足のサンリとか盆の窪とか出ていたと記憶しています。坊の窪とは知りませんでした。
投稿: 室谷 英博 | 2017/03/31 21:30
元々こちらがスタートでした
そこからSNSもやるようになりました
むかしから身体の急所は知られていたのでしょう
投稿: ひろ | 2017/03/31 21:42