痛みへのアプローチ
今月の特集は「痛みへのアプローチ」
どこかが悪いからこそ痛みが出ます
そして日にち薬で自然に悪いところが治り
痛みが消え去る
これが最も常識的で痛みが治るプロセスとしては
最もありふれたパターンです
ところが悪いところがないのに痛むというケースもあるから厄介です
以前私もCRPS(複合性局所疼痛症候群)と診断された方を扱ったことがありますが
なかなか上手くいかなかった記憶が残ります
運動器そのものに問題がないわけですから
カウンターストレインやマッスルエナジーテクニックなど
その作用機序を運動器そのものに求めるものは
もとよりかすりもしません
勉強不足の私がCPRSを勉強したのはその時からです
でも結局気休め程度のアプローチしかできず
たいした効果を得られなかったのは
適切なアプローチの手段を持っていなかったからです
現状最先端の医学でも手探り状態であることがうかがえますが
やはりこの特集記事のような「痛み」というものを
明確に分類しその特性をしっかりと把握するところからスタートする必要性を感じました
道がわからないのにゴールは有り得ません
脳の機能不全としてドーパミンシステムの機能破綻がかかわっていることまで研究が進んでいるというのにも感銘を受けました
あと心理的な要因など様々な方向性からの
問題点が指摘されています
「Complex Regional Pain Syndrome」という名の通り
まさに複雑に問題が絡み合っているわけですから
問題点の整理からスタートしないと
ゴールにたどり着けないのも納得です
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