鼻のしくみと子供の成長
あとがきに書いていましたが
タイトルを「鼻のしくみと子供の成長」から
「鼻のしくみとその成長」にした方がいいのではないか
そんなお話の通り子供の成長との関係性については
かなり希薄と言える内容です
むしろ人間の進化の過程で
どのように鼻が変わっていったのかというのが
本書の一番言いたいところのようです
「みんなの保育大学シリーズ」というくくりの中で出版されたものだから取って付けたような「子供の成長」とせざるを得なかったという大人の事情が垣間見えます
でもそれが本書の評価を下げる理由にはなりません
日本鼻科学会名誉会長の著者が学術的見地から
脳の発達と鼻の退化という大きな問題点を様々な角度から解説されています
他の動物と人間の一番の違いは終脳の発達
しかしその代償となったのが嗅覚であり
その結果人間が背負うことになった鼻の悩み
あちらを立てればこちらが立たず
まさにそんな感じで鼻が変化していったプロセスがつぶさにわかる一冊です
| 固定リンク
コメント