人間脳を育てる
私自身の興味で発達障害のお勉強をしています
様々なタイプの本を読んできたのですが
こちらの本は発達障害そのもののメカニズムが書かれています
なんとなく私のわずかばかりの知識もなんとなく立体化してきたように思えます
つい2か月前に「原始反射」という言葉を知ったばかりで
まだまだわかったような顔をしてブックレビューを書くのも憚られるところではありますが
ここで書いておかないと本に書かれていた内容を
私自身が整理できないので感想を申し上げることにします
現象面としての発達障害の方の特徴はわかってはきたものの
どうしてそういう傾向が生じるのか
なぜそうしなければいけないのかがもっとも理解に苦しむところですが
本来赤ちゃんが発達するに従い統合され表に出て来なくなるはずの原始反射が
発達の段階でブレーキとなり
大きくなってもそこからの歩みが遅くなったり立ち止まったりするという説明には驚くと同時にすごく納得することができました
原始反射という要素がすべてではないかもしれませんが
闇の中に一条の光が差したように
発達障害に対するアプローチに一つの道筋がついたような感じがしました
アマゾンのブックレビューに科学的根拠がないとのご指摘も見かけましたが
発達障害自体にまだまだわからないことがありすぎるほどあるので
医科学の最先端でも明確に「これだ!」といえるものはなく
これから将来に向けてひとつづつ紐解いていかなければならない段階だと思います
だから今の段階でエビデンスの有無を議論できる人がいるかどうか甚だ疑問です
もちろん検証を重ね帰納法的にエビデンスといえるものを構築できるか
あるいは将来的に原始反射以外の要素が見つかり変わっていくのか
場合によってはこの考えが淘汰されるかもしれませんが
少なくとも今の段階では一歩一歩やれそうなことをやっていくのが
本人や関係者にとって大切なことのように思うのです
これは栗本さんの本の内容に関しても同じことが言えると思います
非情にユニークなアプローチだとは思いますが
人の心と身体って一つのユニットであるという私の考えに合うので
本書に紹介されたアプローチはとても興味深く読ませていただきました
っていうか現実に私がいつもやっていることとの親和性もあるので
我が意を得たりといったところです
そしてこの本に書かれたアプローチは
定型発達の方でも全くといっていいほど
同じポイントで問題を抱えていると思いました
そういう点では私の施術手順と根底は同じのようです
面白かったんでもう一度読み直してみます
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