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2016/10/24

足底筋膜炎

この仕事をしていて不思議に思うのは
一つの症状の方が来られると
毎日のように同じ症状を訴える方が続けざまにこられます

ぎっくり腰の方が来たら
毎日一人か二人はぎっくり腰の方が続くこともあります
この間も寝違いの方が4日連続でお見えになり
不思議に思いました

ここ一月ほどで感じたのは
足底筋膜炎の方が何人かお越しになりました
足底筋膜炎なんて年に一人未満のペースなのに
3~4人も来られたら驚かざるを得ません

足底筋膜とは踵から足の指の付け根まで付着する腱なんですが
ちょうど弓の弦のように足のアーチを作ります
このアーチのおかげで地面に対する衝撃を逃がすことができます
もしアーチがなければ踵の骨や足裏の骨に衝撃が全部かかり
骨折の可能性が高まります

しかし足底筋膜の立場に立てば
二本足で立つようになってからは
常に衝撃を受けつつ何十年も活躍するのです
ある程度年を重ねてきたら疲れないわけがありません

そんな時期になってオーバーワークを重ねると
足底筋膜炎になったりすることもあります
足底筋膜炎と病院で診断されてこられた方には
20代の方もおられましたが
こっちは年齢よりスポーツでのオーバーワークが原因

当然、炎症を起こしているのですから
整体で炎症が治まるわけがないのですが
炎症が起きるに至った過程において
近隣部位に問題があるケースがほとんどで
そちらを解決することで炎症の元を断つことも可能です

Img031
(画像:アナトミー・トレインより)

これは連続した筋膜のつながりを表したものですが
一番下の足底筋膜は踵からアキレス腱につながっています
だから下腿三頭筋からアキレス腱あたりに何らかの異常がある場合でも
足底筋膜にストレスをかけるのはよくあること
こういう部分の関連性から踵骨の可動性の問題
あるいは足関節の中でもアーチにかかわる関節の可動性は
チェックしておくべきポイントとなります

ただ問題なのは足底の痛みには
足底筋膜の過緊張により踵骨棘といって
骨が変形したことによる痛みもあります
以前も骨棘が折れてしまったというケースもありましたので
いろいろな可能性に対し留意が必要です

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