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2016/09/12

ストレートネック

人の背骨は横から見れば
緩やかなS字カーブを描いています
これを「S字湾曲」と呼んでいます

他の哺乳類と違って常時二足歩行をしていると
重量は下へ下へと積み重なっていきます
これでは腰椎なんかはたまったものではありません
このS字湾曲はスプリングのような状態にすることで
クッションの役割を果たします

ところが人の身体には個性があって
S字湾曲のカーブにも個人差があります
年を取ると自然に背骨が丸くなり
S字カーブがなくなり腰や背中が曲がっていきます
若くても普段の姿勢が悪くS字カーブが減少する人もいます

施術するときうつ伏せにベッドに寝ていただきますが
背中の高さ・腰の位置の低さ・お尻の位置の高さを見れば
その人の自然湾曲がどの程度のものかはっきりとわかります

若い方やスポーツをなさっている方ですと
背中(胸椎8番あたり)とお尻のあたりがグッと高くなり
腰(腰椎3番あたり)が低くなり
仰向けでベッドに寝ていてもカーブが反っているのが分かります

逆に50代くらいから次第に背中・腰・お尻が一直線になりだし
70代くらいの人になると逆に腰の位置が一番高くなることもあります
これは明らかに自然湾曲が減少している証拠です

それゆえに背骨にかかる負担も増し
腰痛や肩こりなどの症状に悩まされる人が増えていくわけです

ちなみに腰痛館の常連様で90近いご婦人でも
運動習慣がある人は30代の方と変わりないS字湾曲がある方もおられます
このように単に年齢だけでなはく
むしろ背骨の老化は運動習慣の有無によるところが大きいと思っています

ここからようやく本題のストレートネックに入っていきますが
たまに老化や運動習慣によることなく
生まれてきたときから首から背中にかけての湾曲が少ない人もいます

ネットなんかを見てもストレートネックは
肩こりなどの原因になりやすいとあります
腰痛館にお越しになる方でも「よそでストレートネックだと言われた」という方がたまにおられます

ネットの情報でも「ストレートネック=肩こり」みたいな論調のものも少なくありません
しかし私個人の見解としては
ストレートネックの方でも肩こりにならない方が結構おられます
だから肩こりになりやすいのは事実だとしても
肩こりとストレートネックが必ずしも結び付くものだとは考えていません

むしろそれ以外のところに原因があり
肩こりになっている場合も少なくありません

若いころからストレートネックであって
年を取ってから肩こりになったのであれば
問題の本質はストレートネックではなく
むしろ老化にともなう体力の低下と考えた方が
正解ではないかと思うのです

もう一度整理していえば
ストレートネックが原因で肩こりになる方はおられます
しかしすべてのストレートネックにもれなく肩こりがついてくる
そんな考え方は問題の見極めに難があるというのが私の考えです

たまにストレートネックだから肩こりになっても仕方がない
そんなふうにあきらめてしまう人がいます
病院でレントゲンを撮ってもらって
動かぬ証拠みたいに言われてしまうと
ストレートネックが悪いんだとと決めつけがちで
改善するための努力を放棄することにつながります

ストレートネックは間違いなくても
それが症状の原因であるか否かは
個別に問題点を探り出さないといけません


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