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2016/09/16

頸椎後縦靱帯骨化症

以前、手に痺れが出てなかなか取れないばかりか
次第に鈍痛が出だし症状が悪化してきたという方がお越しになられました

何軒か病院を回ったそうですがハッキリとした理由がわからないまま
年数がたってしまってご紹介で腰痛館に来られました

ある病院で検査を受けたときに頸椎後縦靭帯骨化症かもしれないといわれたそうです

Img_cord3
(画像は日本脊髄外科学会様のサイトより拝借しました)

手の痺れという症状にも様々な原因があって
後縦靭帯が骨化して脊髄を圧迫してしまう大変な病気があります
日本では厚生労働省指定の難治性疾患です

当然そんな病気が手技療法で治るはずもありません
ただ問題は一軒の病院でその可能性を示唆しただけで
他の病院ではそんな話はまったくでなかったことから
頸椎後縦靭帯骨化症の可能性はむしろ低いものではないかと思いました

むしろ身体を見れば胸郭が異常に捻じれてしまっているので
土台となる肋骨から胸椎のアライメントの異常が
頸椎に影響しているかもしれないと考えましたので
とりあえず胸郭のバランスを整えることをメインで施術しました

結果、痺れはかなり軽減して
数度の施術でほとんど症状は取れてしまいました

結局、後縦靭帯骨化症の有無は私にはわかりませんが
少なくともその方の症状とは関係なかったということになります

どうしても病院で診てもらったときに
重篤な疾患の名前を先生の口から聞けば
その可能性の高さよりも疾患の名前だけは印象に残りますからね
こういうときショックなんですよね
気持ちはわかります

椎間板ヘルニアの場合なんていくらでもこういうケースはあるんですよね
病院でヘルニアと言われたらそれが症状の原因に結びつけて考えるのは当たり前
ところが仮にヘルニアが現実にあったとしても
それが症状の原因とはならない場合だってあるんです

間違いなくヘルニアが原因だろうという場合は
いつもお引き取りいただいて病院に行くように促します
今回の件でもはっきりと後縦靭帯骨化症だと診断されていたなら
まず仕事を受けなかったはずです

ところがお医者様がポツリとひと言つぶやいた病名に対し
患者が過剰に反応し強い思い込みをされる場合って
現実には多いものです

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