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2016/09/05

沈黙

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沈黙 遠藤周作

遠藤周作の本を読んだのは19歳の時以来
っていうか小説読んだのは何年振りのことでしょう…

映画化され近いうちに公開されるとか
内容は江戸時代にキリスト教が禁じられ
布教活動のために日本にやってきた司祭のお話しです

映画もあるのでネタバレはいけませんが
元々小説事態に興味があって読んだわけではありません
むしろ最後の盛り上がるシーンで
日本という国の本質を語るくだりがありましたが
そこを読みたさにこの本を買ったのです

それぞれの国に固有の特徴がありますので
なにも日本だけがどうこうというわけではありませんが
他国から入る文化や思想なども
すべて日本流にアレンジして元々のものとは
似て非なるものに変えてしまうという指摘があります

この物語では江戸時代のキリスト教が題材となっていますが
ひょっとしたらその日本の特徴は今の時代もかわらなく
受け継がれているのかもしれません

クリスマスやハロウィンなんかはただのお祭り騒ぎになり果てていますし
海外から渡ってきた文化も全て日本流にアレンジされている気がします

聖徳太子の時代に普及した仏教でさえ
釈迦が行ったものとは異なり
武蔵坊弁慶のように兵と化した僧侶が存在したこともあります
今では葬式のMCと化した部分もあります
日本の仏教をご覧になってお釈迦さまはどう感じておられるでしょう

海外の文化に触れて昔とは違うように見える若者でさえ
個人主義を貫けずコミュニティの中で空気を読みながら上手くやっていこうとします
その在りようは農耕民族の社会と大差ありません

それが悪いというわけではありません
自動車産業のように最初は真似をしていても
年数をかけ世界に誇れる日本車を作り上げました

子供のころアメリカのアニメを吹き替えて放映していたのが
今ではアニメといえば日本のお家芸のようになりました
単なる物まねに終わらず新たなものに昇華させる力は大したものです

主人公の日本という国に対する嘆きや憤りは
伝えたはずの文化が全く異質のものにすり替えられたところに向けられますが
外国人目線で日本を見つめられた作品です

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