背骨が曲がってますよ
「背骨が曲がってます」ってよく聞いたセリフです
どうもこういうものの言い方がそもそも間違いの素じゃないかと思います
私なりに正しく言い換えれば
「背骨の可動域が減少してますよ」となります
きっとフツウの人だったらこれが理解できないから
「背骨が曲がってます」って言うのでしょう
レントゲン写真を見て言うわけじゃないから断定はできませんが
一本一本の背骨は曲がっているわけではありません
脊柱としての全体の背骨が曲がっているということ
しかし考えてみれば背骨は動いて当たり前
屈曲・伸展・側屈・回旋という動きで自由自在に動かないとむしろいけません
だから曲げようとして曲げられないとダメ
つまりは「背骨が曲がってます」という言葉の本当の意味は
背骨をまっすぐにしているつもりでまっすぐにできていないということ
そのわけは屈曲・伸展・側屈・回旋という4つの動きの中で
本来有する動きができなくなってしまっていることにあるんです
ご高齢の方で本当に骨が変形している方もいますが
ほとんどの方は動きに制限があるということだと認識していただきたいのです
だから骨にアプローチするのか?
筋肉を緩めるのか?
筋膜の引き攣れをとるのか?
そういう問題はあえてスルーします
しかしながら本来自分の背骨がどれくらい動くのかは知っておいた方がいいですよ
ある程度のお年になればそんなに大きく背骨を動かす機会もなくなりますから
知らず知らずのうちに動かなくなってしまっているもんです
子供のころに比べると身体が硬くなったという認識は
多くの人がお持ちなんだろうと思います
結局「背骨が曲がった」という現象もそこからスタートします
今日のお話は曲がった背骨をどうやって治すかということではありません
どういう過程で背骨が曲がるかというお話
今、ラジオ体操をやってみて
「もう少し大きく動けると思ったのに…」
こういう感じを持った人はいくらか背骨が曲がっているかもしれません
腰痛などの症状が出るまでには猶予はあるかもしれませんが
たいていの方は年を重ねるごとにだんだん悪くなるもの
で、ある日突然痛みに見舞われる
そんなパターンだということを知っておくべきです
できれば気づかない軽微な程度であれば
毎日ラジオ体操をしてれば回復する人の方が圧倒的に多いと思いますよ
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