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2016/06/23

長寿遺伝子をオンにする生き方

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長寿遺伝子をオンにする生き方 白澤卓二

この年になればさすがに「老化」という言葉が切実になります
まだまだ若いとは思っていますが
若いときと同じではないという事実は痛感しています

「老化」ってなに?とあらためて聞かれるとわからないものです
「衰える」とは具体的にどういう現象が身体に起こっているのか
そんな疑問に本書は答えてくれます

まず老化というものをきちんと分析しているので
遺伝子レベルの話として納得できました
「老化とはDNAが傷つくプロセス」
そしてDNAを守ってくれるSir2という遺伝子の存在
さらにSir2の働きを阻止するのがカロリーの過剰摂取

こういった構図が明確になったところから
「老化」の各論に話が進みます

ここから老化をカテゴライズしているのは
本書の画期的なところだと思います

血管の老化・脳の老化・骨の老化・筋肉の老化・心の老化・免疫の老化
6種類の老化に分類しその解説と対処法が克明に記されています
ただ各論といってもこの項目は序論にあった長寿遺伝子とのかかわりは一切ありません
正直、どこにでもあるような健康本と内容はかわりません

だからといっておろそかにしていい問題ではありませんので
身に覚えがある方は生活習慣を変えていかないといけません

長寿遺伝子に関する記述は序論の30数ページにとどまるので
ちょっと肩透かしを食らったような感じもしないではありません

ウィキペディアでサーチュイン遺伝子(長寿遺伝子)のことを調べてみれば
その具体的な研究は酵母やショウジョウバエなどにとどまるそうで
まだまだ確定的な効果は出ていないとのこと

むしろ今後の研究が待たれるといったところが現実のようです
それでも各論部分で記載された健康法そのものは
例え遺伝子との関係が明らかではなかったとしても
現代人の生活習慣にとっては大事なことには違いなさそうです

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