肩こりの全体像
「肩こり」っていう言葉を使うのは日本だけだそうです
日本語と外国語という意味ではなく
たいていの国では「首」と「背中」の症状として表現するということ
ちょっと考えてみればわかりますが
フツウ「肩」ってどこかと聞かれると腕の付け根あたりをいうはずです
肩甲上腕関節の付近を肩といいます
それなのに「肩こり」のときだけ首の付け根から背中を指して言うのだけら不思議なもの
人により、あるいは原因により肩こりの場所も違いますが
位置的にいうとだいたい上部胸椎と下部頸椎のあたりになります
この周辺の筋肉が硬くなってくると不快感がでてきます
本人さんは一定のポイントがこるとお感じですが
私が触ると一箇所ではなくたいてい上部胸郭全体が硬くなっています
意外に本人さんの感覚の方が正確ではないのです
だってすべての筋拘縮に不快感を感じていたらたまらないでしょうからね
身体もその辺を察して一番キツイところだけ感じるように配慮してくれているのではないかと考えています
だから施術の際には本人さんがお感じの部分だけではなく
胸郭全体にアプローチしています
たいてい最初に肋骨全体のしなりを確認していますが
フツウは肋骨に圧をかけると環になっているので弾力性があります
ところが肋骨を覆う筋肉が拘縮していると
肋骨の弾力性が失われ固まった状態になってしまいます
あの手この手で胸郭を下部から弛緩させていくと
首の付け根付近の頑固なこりも
触る前に弛緩していることがよくあります
これは一番気になるイヤな肩こりが
その下にある肋骨が引っ張られることにより
連鎖的に緊張状態に陥るという可能性を示唆するものだと考えます
施術してせっかく楽になった肩こりも
人によってはそんなに長持ちしないケースが多々あります
明日はその続きのお話を…
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