呼吸を変えれば音楽は変わる!
呼吸法について研究しだして十数年になります
命にかかわる身体機能は自律神経により支配され
オートマティックで昨日しまうので
自らの意思でコントロールすることができません
唯一呼吸だけが随意運動としてこれを行うことができます
生まれたときから呼吸しているので
「できて当たり前」くらいにしか思っていない人がほとんどなんですが
呼吸の良し悪しが身体に様々な影響をもたらすと感じるようになり
様々な呼吸法に触れてみれば
実にこれが多彩でしていろんなメソッドが存在します
私が追い求める「正しい呼吸法」というのも一つとは限らないというようにも思えてきました
本書は音楽(特に管楽器)における呼吸法を解説したものです
興味深いのは身体の一部を使って呼吸をするのではなく
身体全体から地球の重力を意識した呼吸のメソッド
いわば抗重力と呼吸というものをリンクさせて考えているわけです
この発想はとても面白く東洋的な発想に基づくものです
いかに力を抜いてゆったりとした呼吸をするかというところにポイントがあるようです
太極拳の含胸抜背という身体の使い方も興味深く読めました
もうちょっと掘り下げて考えてみたいと思います
残念なのは私が音楽をやっていないというところ
頭でっかちの理論だけでは演奏家でないと理解できない身体の使い方の細かい部分まではわかるはずもありません
その辺は素直に認めないといけません
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