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2016/05/03

つながり

ギョーカイで筋膜という組織が注目を浴びるようになって何年くらいたつのでしょう?
どこの世界でも同じかもしれませんが
新しいものに注目が集まり皆が飛びつくように
筋膜を中心に据えた手技が広がってきたように思います
私とて例外ではありません

それがいつしか「筋膜のつながり」というところに
注目されるポイントがかわり
筋膜の連続性を示した「アナトミートレイン」という概念を知り
そこから独自に筋膜の連続性が不調時にどういう傾向を示すかを模索してきました

私でなくとも同じような着眼点を持つ人はきっとずいぶんおられるんでしょう
ある部位の筋拘縮が連続性ゆえに他の部位に問題を生じせしめるというのは
誰しもが思いつく帰結なんでしょう
それぞれの臨床経験に基づきいろいろなつながりを見つけておられるようです

私が気が付いていないポイントを知るのはとても楽しいことです
まだ個人レベルでまとまりのない状態かもしれませんが
ひょっとしたら将来的に経絡のようなものが生まれてくるかもしれません

もちろん問題点は少なくありません
人の身体は筋肉や骨格だけではなく
靭帯という組織もあれば、表面は皮膚が覆います
それらがこのようなつながりに影響を及ぼすことはちょっと考えればわかること
今、流行りみたいに筋膜が注目されていますが
靭帯や皮膚のことまで念頭に置いて考えている人はあまりいらっしゃらないのではないでしょうか?
内臓や腹膜などの影響もないわけがありません

いつも考えれば考えるほど話が複雑になるので
簡単に整理できる問題でもなさそうです

「人間の体は一つのユニットであり、構造と機能とは相互に関係を持つ」
オステオパシーの創始者A.T.スティルの言葉がやけに重たく感じる今日この頃です

そう!すべてがつながっているんですもん

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