VMO
時間があるときは勉強をしたり調べものをします
学生時代にこれだけ勉強しておけば
もっとおりこうさんになれたかもしれないと思うこともありますが
その時代時代でやるべきこともあったしやりたいこともあり
たまたまそれが勉強ではなかっただけのこと
そのときはそれなりに精一杯過ごしていたんだと居直る次第です
この仕事にかわってそこそこ年数もたちましたが
一番興味があるのは解剖生理学だったりします
基本中の基本なんですが人の身体は奥が深い
わかっているようでわかってないことが多く
当たり前にわかっていたつもりのことから新発見があり
それが施術にも大きく影響することさえあります
どんな世界でも基本から入りますが
何年たっても基本に返っていくものかもしれません
最近、膝のことを調べていると面白いことに出くわしました
膝は大腿部と下腿部の関節で、俗に「お皿」と呼ばれる膝蓋骨が前にあります
膝蓋骨というのは膝の関節を保護する役割があるほか
大腿四頭筋を効率的に機能させる役割があるのは知っていましたが
VMO(Vastus Medialis Oblique)というのを初めて知りました
VMOは内側広筋の遠位三分の一の部分にあたる斜走線維束のことをいうそうです
膝周辺の筋肉は大腿直筋や外側広筋などが大きな筋肉なんですが
これらは大腿骨に対し外側に走行しています
それに対し内側広筋全体は大腿骨に対し内側に走行します
大腿骨に対し平行走行するより
左右から引っ張られた方が膝関節自体は安定します
そしてこれらの張力のバランスが合えば結局ベクトルは大腿骨に平行になるということです
この辺は形状を見ているだけで推測できますが
問題はVMOが弱ったとき
わりに多いケースなんだそうですが
当然膝の伸展・屈曲時に外側に引っ張られます
これが弱ると膝関節はとても不安定になるということが分かります
スポーツなどで強い力がかかったとき
脱臼する危険性もあるそうですし
直接の原因とはならなくても
膝関節内にアンバランスな状態を維持しつつ生活すれば
幅広い膝の傷害にかかわるとも考えられます
施術時に注目してみます
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