アレルギーの9割は腸で治る!
著者は免疫学者
腸をメインにした本をずいぶん出されていて
私も以前に読んだことがありますが
けっこうこういう考え方は好きだったりします
ただし医者や学者の皆様はあまりお好きではないみたいで
エビデンスがないという趣旨の批判も耳にします
私もそれは同意見です
この本で書かれていることも著者の仮説であり
具体的な科学的データに裏付けされたものではないみたいです
現代医学を否定するような発想が多いものですから
当然敵は多そうです
ただ批判する側も明確な医学的根拠がないというのが一番多いご意見のようですから
はっきりと間違っていると証明されているわけではなさそうです
だから読む側も一つの仮説であるというところから読み進めていかないと
その通り実践して健康被害が出るケースもきっとあるだろうなと感じました
タイトルにある通りアレルギーと腸の関係性については
アレルギーで苦しむ人の何割か
あるいは原因の一つになっているかもしれないというのが私の感想
というのは私自身が十数年前はいくつかのアレルギーに悩まされてましたが
低くなってた体温が36.5℃を超えたらきれいさっぱりと治りました
この段階で私の腸はあまり健康だったとはいえず
少なくとも私の場合は筆者の主張されることが当てはまりませんでした
でもアレルギーだけに限った問題ではなく
腸内環境の整備は健康に過ごすためには重要なウエートを占めると感じています
さらに従来の西洋医学の問題点は的確についておられると感じました
本書に関しては総論部分には納得しますが
各論において腸以外の要素も絡めて考えた方がいいようにも思います
結論に結びつけるプロセスに関しては少し強引なところがあるかもしれません
それでももうちょっと腸の働きや仕組みに
関心を持つことは必要でしょう
そういう点においては意義のある本だと思います
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