SLRテスト
先日月刊トレーニングジャーナル4月号の記事を書きましたが
特集記事で「神経の滑走性」について説明がありました
ネタバレしない程度にご説明しますと
神経組織は筋肉や筋膜などの組織とは違い伸縮性はなく
筋肉が収縮・伸展するときは滑走することで影響を避けるとあり
神経組織の滑りが悪くなると伸展時にストレスがかかり
痺れや痛みが出るということでした
坐骨神経痛の誘発テストにSLRテストというのがあります
「ストレートレッグレイズ」が正式名称なんですが
要するに仰向けに寝てまっすぐ伸ばした下肢を持ち上げるというテストです
それでどの程度まで上がるかで坐骨神経痛やヘルニアの判定をします
正常ならば70度くらいまで上がりますが
坐骨神経に障害があればそれまでの角度で痛みや痺れが発生し
ヘルニアの方だと30度くらいしか上がらないといわれています
ずいぶん昔にこのテストを教わりましたが
当時は何の疑問もなく素直に覚えるのに必死でしたが
よく考えれば膝を伸ばしたまま足も持ち上げれば
どういうメカニズムで痛みが出るのかについては
知らないまま今の今まで過ごしてきました
雰囲気だけでわかったような気がしていることって
意外に多いもんなんでしょうね
突き詰めて考えることなく思考停止で覚えることって
本当に理解したとは言えないんですよね
そういう点でこの記事を読んで自戒の念に駆られたわけなんですが
問題はそこから先にあります
この記事では坐骨神経痛のない人なら
下肢を持ち上げても坐骨神経は滑走しますが
問題のある人は坐骨神経が圧迫されていることで滑走性がなくなることで
坐骨神経にテンションがかかり痛みが誘発されるとありました
調べてみるとこの動きがあると
腰椎の5番と仙骨の1番付近の神経根が
2~6㎜動くのですがその際に椎間板や髄核により圧迫を受けるとありました
細かいところまで調べてみると
私自身が勝手にイメージしてたのとは少し違うようです
当たり前に知っていたことも掘り下げてみると
面白いものが見えてくることもあります
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