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2016/02/10

自己プロデュース

「職業は?」と問われると「整体師です」と答えます
自分としてはそれ以上でもそれ以下でもないくらいの軽い気持ちで
自分の仕事に対し「こうあるべき」というこだわりはありません
むしろ仕事が来たら何でもやっているという感じです

ほとんどが身体の痛みを解消する目的で施術するわけなんですが
今ごろはスポーツ選手のメンテナンスや
たまに身体に対する相談事を話し合ったりすることもあります
開業したころは全く想像していなかったお仕事も依頼があれば何でもやってます

毎月連載させていただいている月刊トレーニングジャーナルのコラムも
今では私のライフワークとして大きなウエイトを占めています
たまに人前でお話しする機会もあったりするわけで
長いことやってるといろんな経験をさせていただくことができます

特にこうなりたいという積極的な意識はなく
むしろ成り行き任せでご縁があればいろんな依頼を受けている感じです

最近は同業者の方でもいろいろな肩書を付けておられるようです
それだけ専門性の高い分野に特化されている方が多く
その多様性に驚くばかりです

将来、TPPで日本の医療保険制度が変わってしまう可能性もあり
今まで健康保険を扱っていた医療機関も今後何らかの変化を余儀なくされるやもしれません
もしそうなったとき我々民間療法だって他人事ではなくなってくる可能性は大です
当然健康保険が適用される範囲が変更になったり
アメリカ企業の保険会社が参入してきたとしたら
自由診療をなさるところが増えるだろうと予測できますので
吹けば飛ぶような我々の立場としては居所を失う可能性も高いでしょう

だから今の段階で自分の立ち位置をしっかり決め
プロデュースされる人が増えるのは自然なことだと思います
そして従来のものとは違うニーズを開拓されるという発想は
これからのギョーカイに必須なのかもしれません

もちろんニーズがなければ消えてしまうだけですが
ある程度のニーズを作り上げることができれば
その方の基盤はしっかりとしてきます

メリットもあればデメリットもあります
専門性の高さは逆に汎用性を失いかねません
そして中途半端なやり方ほど危ういものはありません

難しい問題は多々ありますが
これからはしっかりした自己プロデュースが要求される時代になるかもしれません
10年後、私は「整体師です」と言ってるでしょうか?
それとも難しい横文字を使った肩書をいうのでしょうか?
あるいは飲食店の大将に収まっているかもしれません

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