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2016/01/06

考えて鍛える

青学大の自ら考えて鍛える「青トレ」が完全V導いた

<第92回箱根駅伝>◇3日◇復路◇箱根-東京(5区間109・6キロ)

 青学大が往路に続き、復路も1位を走り続ける完全優勝で総合2連覇を飾った。

 2位東洋大に7分11秒差をつける10時間53分25秒で、1977年(昭52)年の日体大以来39年ぶりに全10区間で1位を並べる快挙を遂げた。

 青学大の選手のフォームは他大学と比べて、姿勢が良く、腕の振りもなめらかだ。2年前から独自の体幹トレーニング「青トレ」を導入。かつては青学大も「腹筋、背筋、腕立て」と古典的で儀式のような陸トレだった。トレーニング面でも陸上界の常識を変えるため、14年秋からフィジカルトレーナーの中野ジェームス修一氏(44)を招いた。

 中野氏は単に教えるのではなく、能動的に考えさせることを重視。5、6人のグループに分け、骸骨の模型、筋肉図を前に2、3時間議論させた。

 「自分でメニューを出せば5秒で終わるが、選手に考えさせた方がやる気も出る」。今では選手たちの会話に「長腓骨(ひこつ)筋、ヒラメ筋(ともにふくらはぎの外側の筋肉)」と、専門的な筋肉の名称が飛び交う。体を漫然と動かさず、鍛える箇所、その意味を理解し、トレーニングは楽しくなり、その効果も増した。

 昨年からは加速力が増すフォーム作りに取り組む。頭と胴体を動かさず、肩甲骨を大きく動かす。腕は引くだけでなく、ひねりを加え、さらに可動域を伸ばした。体幹が安定したからこそ、取り組める課題。理想的なフォームに近づいた選手たちは箱根路で躍動。原監督は「うちの選手のフォームきれいでしょ。これも陸上界を変える1つのツール」と「青トレ」の効果を強調した。

トレーニングやボディーワークの世界では
身体の機能を勉強しながらその能力を高めるメソッドが広がりつつあります
かつては定番のトレーニングを一心不乱にやってたらそれでよかったのですが
最近は身体の勉強をすることにより
その競技能力向上に必要な方法を考え
効率のいい練習方法を採用するアスリートが増えてきました

アスリートだけではなく音楽家やダンサーなど
身体を使って表現するアーティストの間でも
ボディーマッピングを意識する機運が高まってきました

レベルが高くなればなるほど
言われたことを理解することなくこなすだけでは
目標とするパフォーマンスを得ることが難しいというわけです

私がかかわる方の中にも
そういう意識の高い方がおられます
トップに近い人は努力の質が高いことがうかがえます

仕事の合間合間に拝見した箱根駅伝
青学の偉業の裏側には納得できる理由があったわけです

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コメント

久しぶりにコメント致します。

咀嚼も考えて頂きたいのです。

今何を食べているのか?
食べると、どんな音がするのか?

考えながら咀嚼筋を使ってほしいのです。

そうすると、胸鎖乳突筋の緊張は減らせます。
胸鎖乳突筋の緊張の原因の一つは、噛み過ぎでした。

意識していない咀嚼、いわゆる普通の咀嚼です。

「アー食べた!」と言う食事風景です。

投稿: 鳥取市吉田歯科医院 | 2016/01/06 22:23

なるほど!

食事にも同じことが当てはまるわけですね

投稿: ひろ | 2016/01/07 04:47

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