関節唇
いまさら言うまでもありませんが腕はいろいろな方向に大きく動きます
これは肩の関節(肩甲上腕関節)だけでなく
肩甲骨自体がいろいろな動きをすることによっても
なしえる動作ではありますが
それにしても肩甲上腕関節の可動域の広さがあってのこと
五十肩にでもなればいやというほど思い知りますが
肩の関節の動きが制限されると痛みはもちろんのこと
日常生活の動きもままなりません
股関節や肩甲上腕関節には上の図にあるような
関節唇という線維軟骨があり
関節の安定性(固定性)や滑らかな動きに役立っています
肩の関節唇の障害といえば野球のピッチャーがよくやる
肩関節上方関節唇損傷(SLAP損傷)が有名です
まあ、平たく言うとバランスの悪さやかかる圧力の強さが原因となる障害なんですが
いわば使いすぎが原因となる障害なわけです
ところが使わなさすぎでも障害が起きるケースがかなり多いとか…
先日FacebookでK-Map Chiropractic and Sports Therapyさんの投稿で
45~60歳の特に肩に症状がない方に対してMRIにて肩を撮影したところ半分以上に(被験者53名55% and 72% cohort)関節唇の断裂が見つけられたとこと
このようなデータが紹介されていました
使っていないという認識だとしても
デスクワークでは意外と肩回りの筋肉が収縮し続けていて
それが原因ではないかというご指摘です
動作の場合筋肉は収縮しますがいずれ弛緩します
ところがデスクワークなんかだったら静止状態が長時間続くわけで
収縮し続ける怖さが浮き彫りになってきます
慢性の腰痛や肩こりなんかも収縮し続けた結果の症状が大半といっていいでしょう
動かしていないから疲れないだろうという認識は間違っています
一定の姿勢を維持するために筋肉は働いていると考えていただきたい
偏った筋肉が偏った作用をしていると
血流も悪くなり動いているよりも疲れる結果になったりもします
仕事なもんだからそれが何十年も続けば
いずれは大事になるということなんですね
偉そうに言ってる私自身もわずかながら肩には不安があります
年を取ってからヤバイと感じだし
毎日ちょっとずつ動かしてはいますが
不安はなくなりません
それでも将来的に酷いことにならなければOKだと思ってやっています
それにしても私らの世代の半数以上が関節唇に断裂があるなんて怖い話です
それだけでは痛みが発生しないから気づかずに過ごしているだけなんですね
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