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2016/01/04

骨芽細胞の働き

食べ物やサプリに含まれるカルシウム どんなに摂っても骨折のリスクはある!

食事でどれだけ豊富にカルシウムを摂取していても、骨折のリスクは減少せず、カルシウムの摂取目安量とされる数字は見直す必要がある――こんな驚きの研究結果がニュージーランド、オークランド大学の研究者らによって発表された。

研究では、50歳以上を対象に、食事のカルシウム量や乳製品の摂取量、カルシウムを含むサプリの摂取量が、骨折に与える影響を調査した論文46件を分析。カルシウム摂取量と骨折リスクの関係にエビデンス(科学的な証拠)があるかを検討した。

その結果、22件中14件の論文で「すべての骨折」とカルシウム摂取量に関係なしとされ、21件中17件の「股関節の骨折」、8件中7件の「脊柱の骨折」、7件中5件の「前腕骨折」もそれぞれ関係が否定されていた。

骨密度はカルシウムの摂取によって1~2%程度上昇するとしたデータはあったが、骨を強化するといえるほどの効果ではなく、骨折リスクは低下していないという。

研究者らは「高齢者の骨折予防にカルシウム摂取を進める意味はなく、むしろ運動など効果がはっきりとしている方法を取り入れるべき」とコメントしている。

研究は、英国医師会誌「The BMJ」オンライン版に、2015年9月29日掲載された。

ずいぶん以前に健康診断を受けたとき骨密度が低いとご指摘を受け
そのあとの医師との面談で牛乳を飲めと言われ
口論になったことがありました
カルシウム豊富な牛乳を飲めば骨密度が高くなるとい医師の主張に対し
カルシウムだけでは骨を構成する栄養素としては不十分な上
骨芽細胞の働きが悪くなっているかもしれないという要素が欠落していると私が反論
医師も素人に言われてムッときて感情的なお話と相成りました
いけませんねぇ
医者相手にケンカしても私の骨密度が回復するわけでもないのにね

この研究も同じ問題だと思うんです
カルシウムが骨の原材料で必要不可欠なものであることには異論はありませんが
逆にカルシウムだけでは骨は生成されないということは覚えておかなければなりません
マグネシウムなどのミネラルも必要だとわかったのは十数年ほど前のことでしたっけ?
カルシウムのサプリメントがよく売れたころ
そのあとしばらくしてマグネシウムも入ってる商品にいつの間にかかわっていました

でも、原材料だけでは骨はできません
魔法の呪文で骨になるわけではないのです
骨芽細胞といって骨を生成する工場みたいな細胞が働かないとお話になりません
この骨芽細胞というのは運動から得られる刺激で働くそうです
だから食べ物でカルシウムをとるだけでは骨ができないのは当然のこと

かつてアポロというアメリカのロケットで月に行った時代がありましたが
宇宙空間では無重力となるため
体重を支えるという負荷もかからなかったため
地球上では想像を絶する運動不足の環境となり
地球に降り立った宇宙飛行士の骨密度は低下していたといわれています

地球上にいても運動不足だと骨芽細胞が働かないため
骨密度が低下する人がおおいということなんでしょうね

骨粗鬆症のの原因がカルシウムの摂取不足か?
それとも運動不足による骨芽細胞の働きが鈍ったか?
その問題解決の大きなヒントとなる研究だと言えそうです

ちなみに骨芽細胞が働いて骨がたくさんできすぎたら大きくなりすぎると
ご心配の方もいらっしゃるかもしれませんね
安心してください!排出してますから…

どっかで聞いたことのあるようなフレーズですが
骨芽細胞が骨を作るなら破骨細胞といって
賞味期限の切れた古い骨を破壊する細胞もあるんです

骨粗鬆症は骨芽細胞が働かず破骨細胞だけが仕事をしている状態ともいえるかもしれません

骨密度が低い鯨飲はどちらなのか
しっかり見極めてから必要なものを増やさないと効果は期待できないというのがこの研究結果ではないでしょうか?

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