« 骨芽細胞の働き | トップページ | 考えて鍛える »

2016/01/05

初心忘るべからず

初心忘るべからず
よく使われるこの言葉はおよそ600年前
「猿楽(現在の能)」を大成した世阿弥が
『花鏡(かきょう)』に残した言葉です

以前に月刊トレーニングジャーナルのコラムでこの言葉を題材にしたのですが
調べていると今まで私が使っていたこの言葉のニュアンスが少し違うことに気づきました
詳しいことは2014年6月号をお読みいただきたいのですが
何事においても、始めた頃の謙虚で真剣な気持ちを持ち続けていかねばならないという戒め
一般にはそう解釈されていますが
世阿弥の意図するところはちょっとだけ違うようです

花鏡にはこの言葉の注釈があり
若いころの初心
その時々の初心
老後の初心
これら三つの初心を忘れてはいけないと書かれています

一般に知られている初心は初めて道に入ったころの志をいうのですが
世阿弥は節目節目にそれぞれの初心があると説きます
必ずしも一番最初の志だけが尊いとは限りません
いろいろな経験を積んでこそわかる奥の深さというものがあります
それを承知したうえで抱く志というものも忘れてはいけません
困難を経験して覚悟を決めてその段階からの初心というものもあるということ

またさらに熟達し名人や達人と呼ばれる域になっても
上には上があるということを知り
そこを初心の起算点にするというレベルまで説いています

なんと奥行きの深い言葉なんでしょう?

腰痛館はこの3月でオープン15周年
開業した時の理想や志はあり、今も変わっていない部分もあります
しかし駆け出しのころと同じ発想で仕事をしているのも進歩のないこと
ある程度今だからこそ持てた気持ちも強くあります

15周年にふさわしい初心を持ちつつ
励んでいきたいと願います

|

« 骨芽細胞の働き | トップページ | 考えて鍛える »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 骨芽細胞の働き | トップページ | 考えて鍛える »