思い込み
施術中、トレーニングの仕方が話題に上がりました
運動に関してはわりと両極端なケースが目立ちます
しない人は全くしないし、する人はやりすぎるケースが目立ちます
運動習慣がまったくないというのは論外なんですが
やればやるほどいいと思い込んでおられる方も少なくありません
たいてい学生時代にスポーツをなさってた方にありがちなんですが
学生時代のイメージをそのまま当てはめておられることもあり
むかしやったトレーニング方法しか知らないといった方が核心をついているかもしれません
もちろん身体の方は学生時代とは違います
継続してやっておられたなら問題はないかもしれませんが
数十年たってから同じことをしても逆効果になることもあります
運動すれば鍛えられるという事実のみを見て
その前に疲れるということを想定していない人さえいます
学生時代なら一晩寝れば取れた疲れも
年を取ってからだと疲労回復に費やす時間もずいぶんかかります
それに気づかないまま運動を続ければ疲労はたまります
たまった疲労が身体に変化を及ぼして痛みに変わるまで気づかないパターンはけっこうあります
ある程度高齢者に域に達したら毎日でない方がいい場合もあります
ラジオ体操やウォーキング程度でしたら大丈夫でしょうが
きつい無酸素運動や高負荷の運動となるとリスクもついて回ります
もし量的に増やしていきたいのなら
3か月くらいかけて様子を見ながら次第に増やす方が無難です
それと大切なことは目的にあった運動をすることです
スポーツをするならそれに適したトレーニングが必要ですが
健康を維持するのが目的であれば
ケガのリスクの高い方法を選択する必要はありません
スポーツ選手は激しく追い込むほどケガというリスクとの闘いになります
運動のし過ぎで半月板損傷になり人工関節の手術をされた方もいらっしゃいましたが
やはりその方もやればやるほど元気になれるという思い込みが強い方でした
それとトレーニングのやり方に問題がある方もおられます
とにかく回数をこなしたいとか高負荷の方がやったような気になるものですが
スピードにこだわるあまりむちゃくちゃなフォームでやっておられる
あるいは重たいものを上げた方が強くなれる
こんな思い込みもあります
どこをどう鍛えているか理解していないと意味がありません
100回ヘタなフォームでやるより
ゆっくりと正しいフォームで10回やった方が効果は上がります
関節可動域も広げることを意識しつつやらないと
マイナスに作用することさえあるんです
せっかく時間を割いて苦しい運動をされるのでしたら
思い込みで間違った方法を選ぶより
いい結果が出る方法を選択していただきたいものです
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