胃結腸反射
「反射」と聞けば真っ先に思い出すのは膝蓋腱反射
椅子に座って膝のお皿の下を木槌で軽くたたけば足がポンと上がるアレです
今は脚気の方もお見受けしませんのでこんな検査法も無くなりましたが
ビタミンB1が不足していた昭和初期にはこんな風景も珍しくなかったそうです
「反射」とは特定の刺激に対して意識されることなく起こる反応を言います
スポーツなどで「反射的に」などといわれることはありますが
あれはあくまでも反射「的」であって反射とは違います
人の身体に起こる反射には体壁反射と内臓反射の二つがあります
反射のことを調べていると実に多くの種類があり
「やろう」と意識して起こす動きよりもワンテンポ早い反応の反射に
なんと人の身体って便利にできているんだろうと感心してしまいます
尾籠な話で恐縮ですがたまにひどい便秘の方が訪れます
まあ、「便秘だけを治してくれ」と言って来られる方はあまりいませんが
便秘が腰痛などの症状にかかわるケースが意外に多く
あらためて便秘の怖さを知ることもあります
便秘と一言でいっても数多くの問題が複雑に絡まるケースが多いので
一元的な見方は正しくないと思いますが
便秘に大きくかかわる「反射」といえば胃結腸反射
胃結腸反射を簡単に説明すると
ものを食べて胃が膨らむと、その刺激が大腸に届き
大腸が収縮し便を排泄する反射が起きます
要するに便秘って適正に胃結腸反射が起きないということ
その原因は様々ですがストレスや不規則な生活
あるいは冷えや老化などで腸の機能が低下していることもあります
便秘の方には胃結腸反射の働きをご説明して
胃結腸反射が起こりやすい生活習慣を実践していただくようお願いすることもあります
なかなか整体を受けたくらいで長年の便秘が全部解消するほど甘いものでもありません
むしろ我々の施術は単なるきっかけ程度のもので
普段の生活で毎日それが起きにくいことを続けておられたら
それこそ治るものも治りません
ハッキリ言ってそっちの方が大事だとさえ考えています
さて胃結腸反射というのはお腹がすいた状態から胃が膨らむと強い刺激が大腸に送られます
だから寝る直前までダラダラ食べているような生活ではいけません
ある程度夜の食事量も考えないといけません
基本胃結腸反射はいつでも起きますが
もっとも起こりやすいのはなんといっても朝が一番
だから朝食抜きというのも意外と問題ありかも…
ダイエットのために朝食を抜いて
その結果便秘になって太ってしまったら悲しいですよね
あと意外に気づかないのは薬により
胃結腸反射が抑えられるケースもあります
その辺は使用上の注意書きを読んで
医師とも相談したうえご判断ください
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