菊と刀
1946年に書かれた「菊と刀」の漫画版
コラムのネタを拾うために購入
横着をするためマンガ本を買ったのですが
読んでみて奥行きの深さを感じたので
結局ちゃんとした文庫本の「菊と刀」も買ってしまいました
戦時中のアメリカが日本人というものを理解するために
筆者に依頼して書かれた作品です
日本人として生まれ育った私たちには
当たり前すぎて日本の文化・価値観・発想というのもを
あらためて考えてみる機会はありませんでした
ちょうど鏡に映さないと自分の姿が見えないのと同様に
他国との価値観の違いなんて見えてくるもんじゃありません
戦時中と今では日本人の考え方もずいぶん変わったように思うのですが
でも本書を読んでみて枝葉は変わっても根っこの部分はあまり変わっていないように感じました
本書に書かれているのはアメリカ人と日本人の質的な違いですので
量的な部分において個々の日本人の価値観を示すものではなく
ざっくりとした日本人観ととらえた方が今の時代には読みやすいです
内容に関してはたいがい有名な作品ですので
ネットで探せばいくらでも論評はあります
だからここではあえてスルーします
Amazonの評価でもありますが
マンガ本でのストーリーはまた異なる原作であるにもかかわらず
マンガ家の名前すら記されていません
これはちょっと問題だと思うのですが…
でも文庫本をきちっと読んだおかげでしっかりした印象を刻むことができました
サラッと雰囲気だけ味わうならマンガ本でもOKです
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