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2015/12/11

身体を温かくする力

施術中、なんとなく上手くいきそうな雰囲気がするときと
逆に「これはアカンかな」と感じるときがあります
その場で結果が出るとも限らず
むしろ施術後1~2日後に結果が出ることの方が多いようです

いい時の兆候はいろいろありますが
上手くいかないだろうなと思うときは
決まって施術中後半に寒さを訴えられます
じっと施術台で1時間も寝てたら冷えることも多いので
部屋の温度はどちらかといえば高い目に設定しています
しかも施術の効果が出て血液の循環がよくなれば
暖かく感じるのがフツウです

特に冬場は施術開始後30分と1時間ごろに
それぞれ「寒くありませんか?」と聞くようにしています
施術中も部屋の温度は気にしているのですが
施術開始から1時間もたてばたいていは
身体がポカポカしてくるはずなんですが
それにもかかわらず「寒さ」を感じられるということは
部屋の温度が低いのではなく
血流が悪いと考えた方が自然です

そんな身体にどんな素晴らしい矯正技をかけても
いい結果は期待できません

これはどういうことかというと
その人自身に身体を温かくする力が欠けているか
あるいはそういう力が出し切れていないかということです
恒温動物である私たち人間は自らの体温を一定に保つことができます
それを代謝機能というのですが
その機能が低下すると身体の能力そのものが低下します
だから悪い部分を治そうとする力も十分発揮できません
それじゃあ治るものも治りません

施術の未熟さを棚に上げてお話ししますと
身体を温かくする力が弱い人は
衣服やカイロや暖房器具でそれを補おうとします
それはそれで結構なんですが
それら外部的なものに頼り切っていては
いつまでたっても自分自身で身体を温める力は弱いまま
つまりずっと冷えやすい身体のままというわけです
こういう人ってたくさんいますよね

これはこれでお気の毒なのですが
気の毒がっていても問題は解決しません
そこで身体を温める力をアップさせるために
練習をしないといけません
練習方法はどんなことでもいいと思うんですが
自分自身で体温を上げる方法といえば運動しかありません
ある程度運動すれば冬でも身体は温かくなります
ただし運動をストップすればしばらくすれば元通りになります
あくまでもこれは身体を温かくする力を強くする練習にしかすぎません
だから何度も何度も練習してそういう身体を作り上げるまで続けなければいけません
だいたい2~3年はかかります

一時的な運動ではだめです
あくまでも長期的な運動習慣を身に着けることができます
そういう身体になった人は整体を受けても効果が出やすいですし
悪い状況になっても立ち直りが早いのです

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