骨盤力 フランクリンメソッド
骨盤を重要視することはずいぶん昔からありました
しかしその対象となるのは主に骨格であり
「骨盤のズレ」というものが諸悪の根源みたいなイメージが私にもあり
骨盤のアライメントを正せば多くの症状が治るという説もありました
しかし考えてみると事故など外部的な力が加わり
その結果として骨盤のズレが生じるというケースはあまりなく
普段の生活の中で自然とアンバランスが発生し
それが定着するような形で慢性化する人がずいぶんおられます
そこで疑問に思ったのは生活習慣の中で
少しずつ時間をかけてそうなったものを我々の施術で矯正し
そこから再び同じ生活習慣の中で過ごすということは
結局同じことを繰り返すのではないかということです
近年、骨格の問題から筋肉(筋膜)などの軟部組織に着目する考え方が現れ
異なる視点で骨盤が再注目されているように感じています
フランクリン・メソッドもそのひとつではないでしょうか?
骨盤自体は仙骨と寛骨で構成されその関節は仙腸関節のみですが
これらにかかわる筋肉の多いこと
これらの不活性が骨盤のズレを作り出していることは間違いなさそうですが
それだけにとどまらず腰椎から骨盤、そして股関節をまたぎ大腿骨にまで
これらの筋肉は走行しますので
その不活性は数多くの症状を作り出すのも事実です
フランクリン・メソッドはボディーワークとして
普段意識しない(できない)これらの筋肉を意識したうえで
自らのボディーマップをイメージさせるものだと感じました
無意識で不活性になる組織はたくさんありますが
意識して動かすことで活性化するのが目的のようです
このボディーワークを習慣づければ
身体にかかわる多くの問題を解消できるかもしれませんし
ひょっとしたら潜在能力も高まるように思います
アレクサンダー・テクニックなどと共通するのは
自らの力で身体の能力を高めること
その機能と構造を理解するにも意味のあることだと思います
この本を買ったのはずいぶん前なんですが
エクササイズを実際にやりながらだと読み終えるのにずいぶん時間がかかりました
私見ではありますが…
東洋の臍下丹田という概念は
ここで重要視される骨盤底に関係しているんじゃないかと
秘かに思った次第です
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