顎関節症
先日顎関節症の方が来られました
そう多くは来られませんが年に数回はお目にかかる症状です
クラニオワークとマッスルエナジーテクニックを使ってなんとかうまくいったのですが
施術が終わってからどういう状態になっていたのかを簡単に説明しました
クラニオワークの時説明以外でこのドクロちゃん💀が活躍するのは珍しいことです
顎関節はご覧のように側頭骨にある下顎窩(かがくか)に
下顎骨が入り込むようになっていますが
両者の間に関節円板がクッションのように入り込んでいます
この関節円板はコラーゲンでできていて
強い荷重のかかる顎関節の圧力を軽減し
なめらかな動きができるようにします
ところが顎関節を動かす筋肉のアンバランスにより
顎の開閉時にかかる重心の位置がズレたりすると
開閉に支障をきたしたりクリック音がすることがあります
その状態からさらに悪化すればしっかり固定されていない関節円板の位置が変わったり
関節円板自体が変形することもあります
重篤なケースでは口腔外科を受診した方がいいと思いますので
私が扱うのはもっぱら軽微な場合だけにしています
結局下顎骨や関節円板のポジショニングの問題になるのですが
その前にアンバランスな力の入り具合を引き起こす筋肉を見つけ弛緩することが重要です
咬筋、側頭筋、外側翼突筋、内側翼突筋は噛むための筋肉
舌骨上筋、舌骨下筋、胸鎖乳突筋は口を開けるための筋肉
主にこれらの筋肉が何らかの理由で(これもいろいろ原因があります)
顎関節にかかる荷重を増幅せしめます
以前噛む力は80㎏とも90㎏とも聞いたことがありますが
てこの原理で支点たる顎関節にかかる力はさらに大きくなります
ひとつ間違えばズレやすそうな部位です
噛み合わせの問題であったりクセの問題であったりする場合だけでなく
ストレスが原因で顎関節症になることもあるみたいですから怖いものです
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