前方脱臼
脱臼に関しては一切扱うことがありませんので
臨床経験は今後においてもないと思いますけど
たまたまいつも読んでいるメルマガで前方脱臼についての所見があり
とても興味深い内容だったのでご紹介します
【肩関節の所見(前方脱臼編)について】整形外科医 北村大也先生前方脱臼とは関節固有の生理学的範囲以上、
あるいは生理的方向以外の外力が加わると関節包や靭帯が損傷され、
上腕骨頭と肩甲骨の関節窩の関節面相互の位置関係が失われ、
肩に外転と外旋の力が同時に加わった場合に受傷します。
前方脱臼し易い理由として、
後方には肩峰が存在し、さらに多くの筋も存在する為、
骨と筋の両方でロックされていて後方脱臼は起こり難いのです。前方には骨が無く、筋や関節包・靭帯のみでの支持になるので脱臼しやすい訳です。
発生学的な考え方として昔は四つ這いで生活していた為、
上方脱臼しないように肩峰でロックする様になっていました。しかし、2足歩行となった為、骨でのロックが後方のみになり、
前方は脱臼しやすくなったというわけです。(以下省略)
元々哺乳類の骨格は四足歩行を基準として生まれてきたということがわかります
だから前方脱臼は二足歩行が生んだ弱点だとも言えます
とりわけ骨の形状が定まりきっていず
筋肉が上腕骨をホールドする力が弱い幼児期は
比較的簡単に脱臼するのを目にしました
まさかその原因が二足歩行にあったとは知りませんでした
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